2023年度から段階的に定年延長(早見表2021.4.13更新)

制度・待遇
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2023年度から段階的に定年が延長されます

2021.4.13更新


2019年12月の報道によると、政府は2022年度から3年ごとに定年を1歳ずつ上げ、34年度に定年を65歳にする方針であることが分かりました。

しかし、麻雀問題などで廃案になっていたこの方針は、ここにきてようやく動き出したようです。

2021.4.13の情報では2023年度から2年ごとに定年を1歳ずつ上げ、2031年度に定年を65歳にする方向で法案が提出されるようです。

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驚きましたね。

また、これまでの情報どおりに、定年を延長すること以外に、60歳以降の給与は60歳前の7割程度に減らすことなどが盛り込まれています。

また、定年延長で人事が停滞しないよう一定の年齢で管理職を外す「役職定年制」を実施する見込みです。

さらに、新たな情報として、定年が65歳となる31年度までに賃金カーブがなだらかになるよう、40~50代を中心に給与水準を見直すということです。

これって、給料を減らす方向になだらかにするってことですよねえ。

定年年齢はこうなります(2021.4.13更新)

昭和38年(1963年)度生まれから61歳定年

「2023年度から2年ごとに定年を1歳ずつ上げ、31年度に定年を65歳にする」をわかりやすく書くとこのようになります。

昭和37年度生まれまで60歳定年

昭和38年度生まれ61歳定年

昭和39年度生まれ62歳定年

昭和40年度生まれ63歳定年

昭和41年度生まれ64歳定年

昭和42年度生まれ以降65歳定年

なかなか興味深いですが、かなり急な展開ですね。実施された際は、少しはゴタゴタがありそうですね。

まとめてみたものが下の表です。

定年早見表


赤文字が定年を迎える年齢です。

以前作っていた表を修正しました。

※今回見直して分かりましたが、前回までに作成していた表はかなり間違いが多かったです。申し訳ありません。

送別会は?


少し脱線します。

少し先の話ですが、定年がない年の送別会はどうしましょうか?

飲み屋の売上は確実に落ちるでしょうね。

といっても、このネタはコロナ禍以前に書いたものでした。

世の中変わるものです。

コロナ禍を脱しない限り、送別会どころではありません。

現在の再雇用制度


現在は60歳定年となっていますが、定年退職後に「再雇用制度」があるので、希望する退職者はそのまま役所に再雇用されることが可能です。

現在の再雇用制度は下記のとおりです。

私はまだまだ退職に現実味がないので、下記は退職者を眺めていての感想です。

退職金の支給

当たり前ですが、退職時に退職金が支給されます。

退職時の職制に応じた雇用

職階のランクを落として再雇用されます。

いわゆる係長以下で退職された方は、主任クラスでの再雇用です。

いわゆる副課長級で退職された方は、係長クラスでの再雇用です。

いわゆる課長級で退職された方は、副課長クラスでの再雇用です。

もっと偉い人は、理事とかいろんな名前で残っていたりしていることがありますが、民間企業に再就職される方も多くいらっしゃいます。

再雇用を求めずに、完全に退職される方もいますね。

でも、年金の支給年齢が延びたこともあり、最近は働かないという選択をされる方はなかなかいません。

勤務時間や日数を選択可能

1時間遅く出勤してきたり、1時間早く退庁したり働き方を選ぶことができます。

さらに、出勤日を週3日週4日など選択可能です。

当たり前ですが、勤務時間によって給料は変わります。

あと、細かい話ですが、通勤手当など勤務日数に従って回数券と定期券で費用比較され、安い方で支給されます。

定年延長と再雇用制度の違い


現在の「再雇用制度」と将来の「定年延長」を比較してみます。

退職金の支給

退職金をもらうことは当たり前のことですが、定年延長になれば、退職金は定年の年齢までお預けになります。

当たり前ですが、不祥事など起こした場合は、クビになったりしますが、そのリスクが5年延長されるわけです。

定年が近づくと、痴漢に間違えられたら大変だとか、若い頃以上に慎重になるらしいです。

あんまりそういう人はいませんが、なかなか興味深い話です。

退職時の職制に応じた雇用

「役職定年制」が実施されるようですが、さてさてどうなんでしょうね。

給料だけ減って、責任はそのままという、よくあるパターンになるような気がして心配です。

しかし、定年延長して給料が減って、責任はそのままなら、デメリットしか見あたりませんね

勤務時間や日数を選択可能

定年延長すると、ある程度働き方を選択できるような制度に変わるとのことですが、これらはどうなるんでしょうね。

やってみなけりゃ分からないという気もします。

最後に


定年延長の流れは、公務員だけでなく一般企業も含めての日本全体の話になっていきます。

日本の構造が変化するものになりそうですが、一昔前は、定年は55歳が主流でしたから、日本としてははじめての経験ではないのです。

60歳に定年延長したころも同じような話だったのでしょうかね。

60歳は元気な人が多いというか、元気じゃない人はほとんどいないように見えます。

そういう意味では、定年延長は自然な流れでしょう。

令和の時代は、65歳定年が普通になっているのでしょうね。

 

あと、興味深いのですが、アメリカは60歳定年ですが、英独仏で公務員の定年延長が行われています。

しかし、日本の年金は超安いですね。

この数字だけ見ての話ですので、他にオチがあるのかもしれませんが、なんか負けてるような気がして寂しい話です。

スポーツもそうですが、なんでも負けたくないですね!

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