役所の中途採用は充実している
役所は一般的に中等採用の制度が充実していると思います。
中途採用と言っても、2とおりの方法あります。
真の経験者採用
世の中で一般的な中途採用の典型例です。
採用条件は、35歳以上だったりします。
実際、40歳ちょいまでは採用していると感じます。
業務経験を持っているということが前提で受験します。
相撲でいうところでは、大卒などで活躍した人が幕下付出からデビューする感じです。
といっても、公務員経験がないわけなので、技術的経験はあるという感じで扱われています。
お役所でも、やはり平職員からスタートとなりますが、昇格が早い人が多く、大卒当初から入った職員に追いつくぐらい昇格していきます。
当然ながら優秀な人材でないと採用しないので、昇格もおのずと早くなるわけです。
土木職などにはそこそこ多くの採用者が見受けられます。
事務職も採用しているらしいです。
新規採用と同等の中途採用
新卒者と同じ採用試験を受験するパターンです。
民間企業の経験があろうとも新規採用試験を受験できる年齢であれば一緒に受けられるわけです。
書類上は、新規採用試験であり中途採用ではありません。
なお、受験資格年齢は役所ごとに異なります。
私も転職ながらこの枠で新規採用で入りました。
採用後の扱いは、新卒者と基本的に同じです。
新人研修などでも新卒者とまったく同じとして扱われます。
転職者の比率は?
実際、この新規採用枠で採用される転職者は多くいます。
採用時に自分はマイナーかと思って辞令式に行ったら、結構似たような人が多くて驚きました。
感覚的に2割近くいたと思います。
迎え入れる側としては、新人といっても本当の新卒がやってくることは最近は半分以下というイメージです。
実際、新卒と転職者が一緒に試験をしたら、筆記試験はともかく面接などは転職者のほうが人生こなれているので断然強いことは自明です。
ということで、合格者に転職者の比率が高くなっていくわけです。
給料は?
民間企業を含めてたいていどこも一緒だと思いますが、4年生卒と修士課程卒では2年の経験が給料に反映されています。
公務員では、そうした経験を100%見てくれることは少ないですが、4年間の会社勤めをした転職者の場合であれば、新卒+(4年×9割(?))の給料を得られるようです。
9割という数字ですが、実際私もよく分かっていません。
業務に関連があるかどうかで比率が変わるようです。
まとめ
近年、民間企業は転職者を増やす方向のようですが、新卒者に比べると転職者は冷や飯を食らう率が高いように感じます。
しかし、役所はこのように転職者に甘いというか、いい人材を取るためのシステムとしては民間企業よりある意味優れているなあと感じます。
どっちにしても採用試験においては、転職者が有利ということは役所ならではだと思います。