公共工事の役割を再認識しています
2020.5.9
外出自粛が一般化しています。
かといって世の中は仕事をしないとお金を手に入れられません。
在宅勤務が導入されている職場が増えていますが、外出しないと仕事にならない人の方が多いのです。
公共工事もしかりです。
外出を自粛すると工事が止まります。
当然ながら、工事を完成させないと支払いはできません。
工事を進めていくためには、設計書を作り、現場でさまざまな調整をした後に、施工がなされて完成するわけです。
これらのステップをすべて在宅勤務でできるのかというと不可能です。
それどころか、ほとんどの作業を在宅勤務では処理できないのです。
かといっても、工事現場でコロナが流行ってしまうわけにはいけないので、そのあたりは十分に対策をする必要があるのですが。
また、工事というのは、工事現場の人だけが潤うわけじゃないのです。
電気で言えば、電線や電気機器を含めた工事資材を製造するメーカーにとっても重要なのです。
電気以外でも、コンクリートや鉄筋を始め、トラックや現場近くの弁当屋まで多種多様の業界に影響を与えます。
命とお金とどっちが大事かと言われると、当然命です。
ですが、(我々も含めて)工事関係者の給料がゼロでいいのかというと、やはりそうではないと思います。
こんな時期だからこそ、できる限り工事を進めていくことが、求められているのだなあと思います。
ということで、基本的に工事は止まっていませんね。
作業員の人数を減らしたりして工期が遅れたりすることは出てくるとは思いますが。
コロナ後を見据えて
コロナ後は、景気が減退するのであろうということは、誰もが想像していることですが、その景気を下支えするのが、公共事業です。
私も公共事業が景気を下支えすると言い切ることに抵抗を感じますが、これまでも景気が悪くなると公共事業を増やして乗り切ってきたことは事実です。
こうした構造を変えないといけないという意見がありますが、私も実際はそのとおりだと思います。
ということで、コロナ後を見据えて、公共工事が増えることは間違いないなと。
リーマンショックのときもそうですが、不況になれば公共工事が増える傾向です。
つまり、役所の工事部門は忙しくなります。
災害後に忙しいことは分かりやすいのですが、不況で忙しいことはあまり知られていません。
これから、役所に入る人は、心してかかった方がいいと思います。