道路の維持管理ではざっくりとこんな仕事をしています

業務内容
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道路も維持管理があります。

あまり一般には知られていないかもしれませんが、道路も維持管理を怠ると路面が凸凹になってきます。

アスファルトに穴が空いていたりすることがありますよね?

ああいう穴はすぐに塞がないと事故の元です。

同じように道路設備も維持管理が不可欠なのです。

在籍職員

電気職、土木職、事務職がいます。

電気職は一般的に建築職や機械職の仕事も含めて各種設備の面倒を見ます。

例えば、営繕工事の視点でサービスエリアを建築すること考えてみると、建築、電気、機械の仕事が入り乱れているわけです。

しかし、道路担当の土木職から見たら、サービスエリアは設備のひとつぐらいのイメージなのですよね。

ということで、土木の仕事以外は設備というイメージでくくられています。

そして、電気職がすべて面倒をみています。

といっても、維持管理ですので、新築工事などは通常やりませんけど、それ以外の修繕工事や日常点検については、電気職が一手に引き受けます。

その電気職すらいない職場もあり、若手の土木職が設備の維持管理を押し付けられてたりもすることが多いですね。

道路施設

高規格道路

一般の人から見たら高速道路ですね。

高速道路じゃなくても有料道路もあります。

そこには、料金所はもちろんサービスエリアだってあります。

道路情報板や気象観測装置なんかもあります。

設備的には、トンネル照明設備もかなりのボリュームです。

他に非常放送設備があったり、トンネル換気設備や消火設備や非常警報設備など道路にはかなりの設備が揃っています。

高規格道路であれば、中央監視設備などもあります。

国道、県道、市道、町道、村道

こちらもピンきりですが、高規格道路ほどではないですが、設備は多々揃っています。

道路照明はもちろんですが、

ちなみに、信号機は警察の管轄です。

Nシステムやオービスももちろん警察です。

一般的にオービスなどは、電源すら別引き込みです。

道路管理者であっても動作していることすら把握していません。

でも、ネズミ捕りをしているときは、「人のシマを勝手に荒らすな!」と思いますね。

当然、ネズミ捕りも道路管理者に許可すら取ってやっていません。

担当業務

運転管理

高規格道路などでは、中央監視設備がありますが、運転管理の実務はたいてい外注業者が行っています。

それを監督する業務はこちらです。

我々が全体の設備を把握しておくことはもちろんです。

定期的なメンテナンスや修繕工事、増設工事などを計画してやっていくことも必要です。

維持管理

道路照明や道路情報板など常に動作するように日常点検を行います。

実務は、維持管理業者に委託することが多いのですが、緊急時は自分で駆けつけることもあります。

緊急時に対応できるように、設備の機能や本質を把握しておく必要があります。

故障対応

機械が故障したりすると、すぐに修繕しなければ大変なことになります。

道路を止めることは社会的な影響が大きいので、できる限り避けなければなりません。

どの部分が故障しているのかを現地ですぐさま確認して判断する必要なあります。

たいていは、以下のどれかになります。

1 維持管理業者に指示して緊急補修

2 製造メーカーによる緊急工事

3 お役所の工事担当課に工事依頼して来年度以降にきちんと改修工事

実際のところ、道路施設ついて理解していなければ、関係者に説明もできませんし、判断できません。

日頃からの設備の理解が必要です。

点検

月次点検や年次点検があります。

道路の場合は、なかなか通行止めにして点検できないので、夜中に通行止めしたり、片側交互通行にしたり、状況に応じて対応します。

通行止めにして点検すると時間短縮できるのでうれしいですが、なかなかそんなことできませんね。

点検は、主に専門業者が行うのですが、こうした点検の計画をするのが担当者です。

道路を通行止めすることは非常に困難なので、点検もしっかりやらないと大変なことになります。

緊急事態(雨とか台風とか)

雨、雪、風、凍結で通行止めなどはよくあることです。

そんな状態のときこそ、設備がしっかり動作しなければなりません。

そんなときに故障したらさらに大変です。

現場に駆けつけなければなりません。

災害はいやです。

台風も怖いです。

工事

計画的に更新工事を行います。

1年間に使えるお金は限られているので、毎年少しづつ工事することなります。

そのため、工事計画を立てることはとても重要です。

例えば、料金所が15か所あるとします。

さらに、15年で更新する料金所機械があるとします。

毎年のお金を最低限にするためには、毎年1か所の料金所機械を更新していくわけです。

いつも工事しているなあと思う人も多々いると思いますが、こうした理由で毎年工事しています。

我々も15か所同時に工事したほうが楽なんですけどね。

さらに、OSの更新だとか、ETCが新しくなるだとか、いろんな要素があるので実際大変です。

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