役所の人事異動はこんな感じで行われています

制度・待遇
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新人

新人の最初の配属は、希望どおりの人と、そうでない人といろいろです。

その後の最初の人事異動ですが、新人の最初の所属で事務職、技術職を問わず本庁であれば2年、地方であれば3年で移動することが多い。

しかし、技術系の場合は、本庁であっても3年の場合もある。

この扱いは役所によってかなり違うようである。

技術職の話に限るが、20年前は全員が本庁スタートという時代があったが、10年前ほどは、全員が地方スタートに変わった。

最近は、本庁と地方で半分半分にされている感じである。

どっちにしても、最初の異動で入れ替わるので、最初に本庁に行ったほうがいいとか、最初に地方に行ったほうがいいとかはない。

その後の異動

所属によるが、おおむね3,4年で異動になる。

また、5年同じ職場に在席する者は非常にまれである。

でも、役所によっては、10年同じ仕事をしている人がいたりするので、はっきりとしたものはない。

本庁は原則2年となっている自治体もある。

民間企業と比べたら役所はすぐに異動するという感覚である。

癒着を減らすためと言われていたりするが、それだけではないと思われます。

役職者

いわゆる一般職員とは異なり、ポストの問題があるので、次に行きそうなところが空かない限り異動とならない。

技術職は、人数が少ないので、その傾向が明らかである。

例えば、その年に定年に達する役職者がいない場合は、その翌年は誰も昇格しないわけである。

逆に言えば、

定年に達する役職者の人数=翌年に役職者に昇格する人数

となる。

これは各役職者に当てはまるので、簡単に言えば、

部長1人、局長1人、課長1人、副課長1人、係長1人、平職員10人という人数配分であったとして、部長1人だけが定年に達する場合は、ところてん式に局長が部長に昇格し、課長が局長に昇格し・・・平職員のうち1人だけが係長に昇格するわけである。

といっても、組織はピラミッドになっているので、そう簡単ではない。

通常は、部長1人、局長2人、課長4人、副課長4人、係長12人、平職員50人という感じで在籍しているわけで、年齢やキャリアも様々であるため、異動は多少複雑である。

といっても、事務職などと比べれば、幸か不幸か、自分がどこまで昇格できそうか、いつ昇格しそうかなどある程度読めてしまうのである。

優秀な人の人事

優秀と目されている人は、実際に昇格が早い。

役所は年功序列と世間では言われているが、決してそんなことはない。

民間に比べればそうでもないといえば、そうかもしれないが、民間を一括りにした話は危険と思います。

民間でも固い会社と柔らかい会社は雲泥の差です。

話を戻して、優秀と目されている人は、実際、優秀な人が多い。

たまに、勘違いさんはいますが・・・

組織は一つの生き物と言えるので、組織が生き残っていくためには、優秀な人材を早く上げたほうが得なのです。

損をするのはその組織ですから。

そういう考え方があるので、役所であろうとも優秀な人は、飛び越えて上がっていくのだと思います。

優秀という人は、どういう人かというのは、端的に説明することは難しいです。

決断力、実行力、事務処理能力あたりでしょうか。

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